レクサスLS

レクサスLS

新型レクサスLSの特徴とライバル車種との比較

2017年1月、北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)で、レクサスのフラッグシップモデルである「LS」の新型「LS500」が発表されました。
続く3月、サロン・アンテルナショナル・ド・ロト(ジュネーブモーターショー)でハイブリッドモデルの「LS500h」を、4月にはニューヨーク国際オートショーでスポーティバーションの「LS500 “F SPORT”」が発表されました。

 

先代LSのデビューが2006年であったので、実に11年ぶりのフルモデルチェンジとなります。

 

そして2017年10月19日、日本で新型LSの発売が開始されました。

 

レクサス、いや日本が世界に誇るレクサスLSがどう生まれ変わったのか、ライバル車との比較や最新の値引き情報と合わせてご紹介していきます。

 

 

新型レクサスLSはどんな特徴がある?

 

レクサスLSはレクサスのフラッグシップモデルです。

 

レクサス(LEXUS)とは、トヨタ自動車により1989年から北米で展開される高級車ブランドです。

 

1980代の日米自動車紛争による影響で自動車メーカーは輸出台数を自主制限するとともに現地生産への流れを加速します。
輸出台数を制限してしまうと、これまでのように数を売上げて利益をあげる方法では、どんどん利益が減ってしまうため、1台あたりの利益単価がこれまでの車よりも良い車種、つまり高級車を売ることで、少ない数でこれまで同様、もしくはそれ以上の利益を得るよう北米での販売車種を変えていく必要が生じました。

 

しかしながら、当時、トヨタをはじめとする日本車は完成度も高く、故障も少ないなど、既に高い評価を受けていましたが、それはあくまでも大衆車としての認知でした。
仮にトヨタで優れた高級車を販売しても、車自体が優れているだけではなかなか受け入れられないという背景もあり、このため各社これまでのブランドとは別の高級車向けブランドを新たに立ち上げることになります。
こうしてホンダが「アキュラ」、トヨタが「レクサス」、日産が「インフィニティ」といったブランドを立ち上げることになります。

 

トヨタはレクサスブランドを立ち上げるにあたり、北米における高級車マーケットを徹底的に調査し、さらには新たなテストコースを作り、従来を大きく超える開発体制、品質基準を策定し、こうして「LS」が開発され、1989年に発売されることになります。

 

LSは、欧州の高級車メーカーであるメルセデス・ベンツやBMWの車両と比較しても、圧倒的な静粛性を誇り、快適性や品質においても引けを取らないレベルにまで開発され、レクサス販売店の高品質なサービス体制と相まって、大成功を収めるとともに、たちまちレクサスは高級ブランドという認識を広めます。

 

なお、当初は国内と北米とのマーケットの違いから、国内ではレクサスブランドは展開されず、初代LSは「セルシオ」という名前で、トヨタブランド(トヨタ店とトヨペット店)から販売されます。

 

LSは2代目、3代目へと進化していきますが、国内では相変わらず2代目、3代目セルシオとして、クラウンとショーファードリブン(オーナー自身は運転しない)であるセンチュリーの間の車格としてトヨタブランドから販売されます。

 

日本のプレミアム市場において、当時の50代、60代にはクラウンやマークⅡが人気車種でしたが、30代、40代といった世代になるとこれら車両ではなく、メルセデス・ベンツやBMWといった輸入高級車が人気を博し、特に首都圏ではこの世代の外国車保有率が高くなっていました。
こういった状況を危惧し、若い富裕層を取り込むために、既存のトヨタチャンネルでない、新たな高級車ブランドが必要となり、2005年に国内でもレクサスブランドが展開されることになります。

 

こうして2006年に発売された4代目LSから、これまでのトヨタ店、トヨペット店ではなく、レクサス店で、車名も「レクサスLS」として発売されることになります。

 

このような経緯から、北米では5代目となる新型レクサスLSですが、国内でレクサスLSの名前を付す車としては2代目(1代目から3代目はセルシオという車名)になります。

 

 

新型レクサスLSの特徴

 

新型レクサスLSの特徴は次のとおりです。

 

GLAプラットフォームによるスポーティーなクーペ風のエクステリアデザイン

 

新開発GA-Lプラットフォーム

新開発GA-Lプラットフォームが採用による、低く構えたスタイリングと、大径タイヤによる力強いデザインとなりました、
また、これまでの4ドアセダンとは一線を画す斬新なクーペシルエットを創りだすため、6ライトキャビンデザインを採用し、フロントからリヤまで抜けるシャープな基本立体から、フェンダーがダイナミックに突き出し、流麗かつ堂々とした風格を醸し出しています。
ドアフレームとガラスの段差を少なくした面一のフラッシュサーフェスウインドウが採用され、より滑らかで美しいボディラインとなっています。

フロントマスクデザイン

フロントは、低いフードと抑揚あるフェンダーにより立体的な造形となり、精緻且つ迫力のあるスピンドルグリルとその切り返しに呼応したバンパー形状でスタンスの良い構えとなり、フラッグシップモデルとして威厳のある表情を演出しています。

リアサイドデザイン

リヤは、サイドから回り込む連続性のある造形とし、伸びやかさが表現され、また、リヤコンビネーションランプを中心とし、全体にスピンドル形状のテーマが採用され、重心の低さとワイド感が強調されています。

 

 

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画像出典:LEXUS公式HPより

 

パワートレイン - 新開発のV型6気筒3.5ℓツインターボエンジンと

V型6気筒3.5ℓマルチステージハイブリッドシステム

レクサス初となるV型6気筒3.5Lツインターボエンジン

レクサス初となるV型6気筒3.5Lツインターボエンジンが採用され、Direct-Shift 10ATとの組み合わせで、圧倒的な静粛性とフラットなトルク特性を活かした爽快な加速フィーリングが実現されています。

LC500hと同じハイブリッドシステム

LC500hと同じハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせたハイブリッドシステムが採用されました。
高回転化したV型6気筒3.5Lエンジンと走行用モーターの両方の出力を制御することで、低速から力強い駆動力を生み出されます。
また、10段変速制御により、アクセル操作に連動したダイレクトな加速フィーリングを可能とし、さらに、EVでの走行領域も拡大されたため、燃費性能がより向上しました。
ています。

 

予防安全技術と高度運転支援技術

 

 

予防安全パッケージ「Lexus Safety System + A」を搭載

2014年に発表されたLexus Safety System +を進化させたLexus Safety System +Aが搭載されました。

 

特に注目されるのが、衝突回避を自動操舵によって回避支援する「プリクラッシュセーフティーシステム」です。
これは、自車が走行中に、前方に歩行者が飛び出してきた時、前方に装備されているカメラで衝突の危険性を検知し、まずは大型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)で警告を表示します。
次に、カメラとミリ波レーダーによる検知によって、衝突の危険が高いと判断された場合に自動でブレーキを作動させ、さらにブレーキでは避けられないと判断された場合には、自動でステアリングを操舵して「操舵回避」する新システムです。

 

自動運転につながる高度運転支援技術「Lexus CoDrive」

ウインカーを出すだけで自動的に車線変更をしてくれるレーンチェンジアシスト (LCA)や、車線の中央維持をして自動走行するレーントレーシングアシスト (LTA)など最新の高度運転支援技術が搭載されています。

 

その他

LS500、LS500hともに、FRとAWDが用意されています。
また、LS500.LS500hそれぞれに標準仕様、「I Package」、「F SPORT」、「version L」、「EXECUTIVE」の5種類の仕様が用意されています。
価格はLS500が980万円~1,540万円、LS500hが1,160万円~1,680万円となっています。
なお、LS500hは公式発表と同日の10月19日に販売を開始されましたが、LS500は2017年12月18日からの販売となる予定です。

 

 

新型レクサスLSをライバル車と徹底比較

 

Fセグメント(欧州における車両の分類。全長5mを超える乗用車)に分類される新型レクサスLSは、当初からメルセデス・ベンツ Sクラス、BWM 7シリーズといった欧州の高級車メーカーの最上位車種をターゲットして開発されています。

 

このような背景からもメルセデス・ベンツ Sクラスと、BMW 7シリーズを新型レクサスLSのライバルとして比較していきます。

 

メルセデス・ベンツ Sクラス

 

メルセデス・ベンツ Sクラスは、ドイツのダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで展開しているFセグメントに属する高級乗用車で、メルセデス・ベンツブランドのフラグシップモデルです。

 

1971年に初代Sクラス(W116)が登場し、現行モデル(W222)は6代目となり、2013年5月に発表(日本では2013年8月に発表)されました。

 

欧州や米国のメーカーは毎年イヤーモデルと称する小変更を行います。Sクラスにおいては、2017年8月にマイナーチェンジを発表しています。

 

主なマイナーチェンジの内容

は次のとおりです。

 

エクステリア

フロントはヘッドライトがマルチビームLEDとなり、さらに光ファイバーによる3本のラインが配されました。また、フロントグリルを全車ツインルーバー仕様に統一され、エアインテークがワイド形状となっています。リアではLEDコンビネーションランプは「クリスタルルック」が採用され、リアバンパー下部のデザインも変更されました。

インテリア

12.3インチ高解像度ディスプレイが2基装備され、ステアリングホイールに新型タッチコントロールが採用さています。
さらに、エアコンやシートヒーター、シートベンチレーションなどの機能に加え、香り、マッサージ、照明を連動させ、乗員の疲労を最小限にする「エナジャイジングコンフォートコントロール」が搭載されました。

先進運転支援システム「インテリジェントドライブ」

先進運転支援システム「インテリジェントドライブ」の機能も強化されています。
「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」に、停車後30秒以内であればアクセルを踏まなくても自動的に発進が可能な自動再発進機能が追加されました。
車線が不明瞭な場合や検知不可の場合でも周囲の車両やガードレールを検知してステアリング操作のアシストが可能な「アクティブステアリングアシスト」が追加されました。
さらに、「緊急回避補助システム」、「PRE-SAFEサウンド」などの新機能が追加され、歩行者と交差点での車両飛び出しにも対応した自動緊急ブレーキ「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛出し検知機能付)」も備えられました。
た。また、テレマティクスサービス「Mercedes me connect(メルセデス ミー コネクト)」

ラインナップの見直し
グレード 価格

S400     

1,128万円

S560 long

1,646万円

S560

1,681万円

 

S560 4MATIC long

 

2,331万円

 

S600 long

 

2,451万円

Mercedes-AMG S63 long

2,451万円

 

Mercedes-AMG S63 4MATIC+lomg

 

2,491万円

Mercedes-AMG S65 long

 

3,323万円

 

 

 

ラインナップの見直しが行われ、次の7グレードに整理されています。

 

 

 

この変更により、ディーゼルハイブリッドモデルやプラグインハイブリッドモデルは廃止されています。

 

BMW 7シリーズ

 

BMW 7シリーズは、ドイツのBMWが製造、販売しているFセグメントに属する高級乗用車で、こちらもBMW車のフラグシップモデルです。

 

1977年に初代7シリーズ(E23)が登場し、現行モデル(G11/G12)は6代目となり、2015年6月に発表(日本では2015年10月に発表)されました。

 

他のライバル車の多くがショーファードリブンとしての性格を強いのに対し、BMW 7シリーズは、オーナー自らがハンドルを握るドライバーズカーとしての性格が強く打ち出されています。

 

また、メルセデス・ベンツ Sクラスがディーゼルハイブリッドモデルやプラグインハイブリッドモデルを廃止したのに対し、BMW 7シリーズではプラグインハイブリッド(740e)、直列6気筒エンジン(740i)、V型8気筒エンジン(750i)に加え、2017年8月にディーゼルエンジン(740d)+4WD(xDrive)が発表されました。

 

レクサスLSやメルセデス・ベンツ Sクラス同様、7シリーズにも多くの先進的なテクノロジーが採用されています。
CFRP素材が採用されたボディは、先代7シリーズと比較して130kgもの軽量化を実現しています。
また、ステアリングを自動操舵して車線中央の走行を維持する「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」が全車に標準装備され、ジェスチャーで車載コントロール・システム操作ができる「ジェスチャー・コントロール」やリモコンキーの操作でドライバーが車外から駐車ができる「リモート・コントロール・パーキング」などの最新装備が備えられています。

 

比較して

どの車も各社を代表する車だけあって、遜色ない仕上がりをみせています。
メルセデス・ベンツ SクラスとBMW 7シリーズには、標準モデルとショーファードリブン向けのホイールベースを長くしたロングホイールベースモデルが存在しています。

 

BMW 7シリーズとレクサスLSはメルセデス・ベンツ Sクラスよりもドライバーズカーとしての性格が強く、自ら運転を楽しみたいのであればこの2車がおすすめです。

 

性能においてはどの車も優越つけがたく、歴史と伝統を好むのであればBMW 7シリーズかメルセデス・ベンツ Sクラスを、最新の装備、国産車ならでの信頼性、クーペのような先進的デザインを好むのであればレクサスLSでしょうか。

 

 

新型レクサスLSの目標値引き額はどれぐらい可能?

 

ブランドを大切するレクサスは値引きを一切しない方針を打ち出しており、実際、上級のLSだけでなく、CTやNX、ISといった他の車種でも値引きはありません。

 

大手口コミサイトである価格.comを見ても、値引きは無し、一部オプション値引きを受けられた例があるだけです。

 

メルセデス・ベンツ SクラスとBMW 7シリーズといったライバル車は値引きを行っていますので、これらライバル車と競合させて、オプション品などのサービスを得られれば成功と考えます。

 

レクサスLS,買取り,相場

 

出典:価格.com

 

 

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出典:価格.com

 

 

まとめ

 

11年ぶりのフルモデルチェンジをおこなったレクサスLSは、トヨタが有する最新の技術が惜しみなく投入されています。

 

さらに北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)で展示されたFCV(燃料電池車)もいずれ追加されると思われます。

 

今後も、日本を代表するフラッグシップサルーンはますます進化していくでしょう。


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